作曲もするピアニスト2名によるユニット、Il Creano(https://x.com/IlCreano)の第3回演奏会のために作曲された、ピアノ連弾のための作品です。「断章」の名の通り、それぞれの楽章が断片的な規模で制作され、全く違う性格の3曲でありつつも、調性による連結をもって身を寄せ合うことで成り立っています。
この3章の中でもこの第2楽章は数年前から構想にあった楽曲で、基本的には4分音符のリズムが途切れない中で、親しみやすいメロディーの奥にどれだけの色彩を持たせられるかに注力して制作しました。どれだけ音楽の組織が革新的なものになっていったとしても、調性音楽の中でどれだけのことができるかという観点は自分の中でずっと大事にしていきたいと思っています。
僕の中には、さまざま勉強していきつつも、今までの枠組みに捉われない、気鋭の音楽を作っていきたいという欲求と、親しみやすく、つい歌ってしまいたくなるような音楽を作っていきたいという欲求のどちらも存在していて、その勉強と演奏の貴重な機会を与えてくれたResonanCe(https://x.com/ResonanCe2_15)、Il Creanoに本当に感謝しています。ありがとう。
昨年僕の師匠の門下生によるコンサートでこの曲を弾かせていただきましたが、この録音はそのリハーサル時のものです。高音部のピアノは僕で、低音部のピアノは地元も一緒で素晴らしいピアニストの後輩、馬場春英君(https://x.com/Shunei_v_pf)にお願いしました。ありがたく、彼とは来年の3/15に、地元福島県は三春町(日本三大桜の滝桜で有名)のまほらホールにて三春アンサンブル支援会様(https://www.facebook.com/MiharuEnsembleMusic/)のステージが決まりましたので、福島の皆様を中心に、是非ご予定いただけましたら幸いでございます。
是非この音楽を繰り返し聴いていただき、何か感じていただけるものがありましたら、作り手として本当に嬉しく思います。
コメント